【モデル肖像の買取?】買取はできる?メリット・デメリットは?金額は?

投稿者: 小林 力

【モデル肖像の買取?】買取はできる?メリット・デメリットは?金額は?

(この記事は約3分位で読めます。)

”肖像権”や買取については、私たちaModelcastingにも実際にお問い合わせ頂くことがとても多いです。

「スポンサーから『期間を定めないでクリエイティブを使いたい』と言われているのですが・・・」
「御見積の条件として、期間はクールと1年、2年、あと“買取”の4パターンでお願いできますか?」
「ストックフォトにはロイヤリティフリーがあるのにモデルにはその考え方はないのですか?」

確かにそうですよね。
毎年その都度モデル料を払わなければいけない、、、できれば一回こっきりの支払いにして済ませておきたい所です。ロイヤリティーフリーや買い取りに関しては、前回のコラム「【結局どっちがいい?】ストックフォトの活用とモデルを起用した撮影~メリット・デメリットから見るそれぞれに適した活用シーン~」にあったストックフォトの広まりから、当社にも質問が多く寄せられます。

しかし、人物の肖像を使う事って結構複雑であったり、奥が深かったり。
甘く見ているとトラブルに巻き込まれかねません。今回はそのあたりをわかりやすくまとめ、皆様に少しでも理解を深めて頂ければ幸いです。

◆ “買取”という形態でモデルの肖像を使用する事はできるのでしょうか?

◆ “買取”という形態でモデルの肖像を使用する事はできるのでしょうか?

まず、この質問についてですが、結論だけから言うと「できる」となります。
ただ、いくつかのハードルがあったり、それを乗り越えたところで結局コストパフォーマンス的に割に合わなかったり…。あまりおすすめの出来ない理由も多く、私達aModelcastingでは殆どの場合、3年を超えるご提案や契約をする事がとても少ないのが現状です。その理由をこれから記述していきます。

理由 その1)多くのモデル事務所が買取の契約を受けていない。

90%以上の事務所が買取形式の契約を受けていないため、私たちからご提案することができません…。
モデル事務所は、育ててきた限りあるモデルに一定の期間で、より多くのステージで活躍して貰いたい為、買取という契約に応じる事は殆どありません。
特にこの業界にある「競合企業・競合商品に関する出演の制限・禁止」という前提条件にいつなんどき抵触してしまうかという不安事もあり、“未来永劫使い続けられるという契約=モデルの未来自体そのものに制限をかける“というロジックから、多くのモデル事務所はこの契約を受けていないのです。特に大きな仕事ほど、未だにこの「競合」という条件が付いて回る為、モデル事務所は極力自由度の高い(→色々な仕事ができるような)契約を望む傾向にあります。

理由その2)企業広告等の案件であると未だプロのモデルに需要が集まる。

モデル事務所所属のモデルが買取案件を応じない一方で、登録制のモデルやセミプロ、そして副業としてモデル活動をしている方々を中心に買取案件を可能としている所もあります。(その場合でも通常のお仕事同様、使用する広告のスポンサー名、商品名、展開する媒体などは明記し、買取と言っても未来永劫、何に使ってもよいという事ではありません)
しかしながら、企業の広告案件等であると、やはり一定のスキルと表現者としての訴求力を持ったモデルを起用する事が多いのが現状です。登録制のモデルやセミプロが勝ちあがる事はレアなケースであり、結果、必然的に買取不可のプロのモデルがチョイスされる、これが2つ目の理由です。

理由その3)買取のギャランティがそれ相応の金額の為、買取にまで至るケースが少ない。

私達の経験則上、1年間のギャラを10とした場合、買取に応じる事務所の提示額は少なくとも30~50となる事を経験しています。そうなった場合、ある特定の(人物が入った)クリエイティブをそもそも4年5年と使いづつけるか、という話もあるようです。(人物のヘアスタイルやメイクを見ればそれがいつ撮影されたものかわかり、クリエイティブがトレンドの中心点からずれてしまう事もあります。。。)そうなった場合、従来よりも3~5倍もするギャランティをワンショットで支払うという事が、結果コスパ的に割高となってしまう可能性がある、これが3つ目の理由となります。

希望の条件でキャスティングができそうか相談する

◆ 本当に買取がベストな手段なのか。目的と将来を見据え、適切な判断を!

◆ 本当に買取がベストな手段なのか。目的と将来を見据え、適切な判断を!

以上のような理由から、私達aModelcastingでは買取というご提案のケースは稀です。
一方ストックフォトの「ロイヤリティフリー」などの商品については、撮影された本人との間で肖像権の使用許諾書(モデルリリース)が取り交わされているので、一定の範囲で無期限に使用できるものがあります。場合によってはそのようなものを複合的に活用する事も解決方法の1つとなるかもしれません。
「どうしてもモデル肖像の買取をチョイスしたい!」という特別な事由がある場合は、メリットとデメリットを見極め、使用許諾などの確認を怠らず将来的なリスクをしっかりと整理した上での使用・契約をオススメいたします!

ともあれ、多くの案件で日本中のモデルをご提案・ご契約をしたノウハウを持つaModelcastingにお問い合わせ頂ければ、貴社に必ずベストなご提案をさせて頂く事をお約束いたします。どのような案件でもお気軽にご相談ください。お待ちしております!